水戸黄門の歴代格さん俳優一覧!印籠の裏話や交代理由と現在を徹底解説
国民的時代劇として半世紀以上にわたり日本中のお茶の間を魅了し続けてきた『水戸黄門』。黄門様の脇を固める名コンビ「助さん・格さん」の存在は、まさに作品の屋台骨です。なかでも、クライマックスで徳川の葵の御紋が刻まれた印籠を突きつけ、「静まれ、静まれ!」と悪党たちを一喝する「格さん」こと渥美格之進の勇姿は、日本人のDNAに深く刻まれていると言っても過言ではありません。
実直で腕っぷしが強く、真面目一徹なキャラクターとして描かれる格さんですが、歴代で誰が演じ、どのような変遷を辿ってきたのでしょうか。2026年の今なお語り継がれる歴代俳優の顔ぶれをはじめ、ファンの間で長年議論される「印籠を出すのはどっち?」という疑問の真相、交代劇の舞台裏、そして名優たちの現在の活動状況まで、一次情報と当時の記録をもとに徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:歴代格さんはTBS地上波版の横内正からBS-TBS版の荒井敦史まで実力派揃いの計6名が担当
- 要点2:最長出演記録は3代目・伊吹吾郎の17年間(通算683回)で、印籠提示のアクションを定着させた功労者
- 要点3:印籠を掲げる役割は基本的に格さんだが、初期は助さんや黄門様自身が出すなど試行錯誤の歴史が存在
【初代〜6代目】水戸黄門の歴代格さん(渥美格之進)俳優一覧と特徴
『水戸黄門』の長い歴史のなかで、レギュラーとして渥美格之進を演じた俳優は歴代で計6名にのぼります。それぞれの俳優が自身の個性を役に注ぎ込み、時代ごとに異なる魅力を持つ格さん像を創り上げてきました。
初代を務めたのは横内正(第1部〜第8部/1969〜1978年)。格調高い重厚な演技と凛とした立ち居振る舞いで、生真面目な武士のプロトタイプを確立しました。2代目を引き継いだのは大和田伸也(第9部〜第13部/1978〜1983年)。スラリとした長身と柔和な笑顔、そして内に秘めた芯の強さを巧みに演じ分け、若い女性ファン層の開拓にも大きく貢献しました。
そして3代目は、シリーズの「顔」として圧倒的な知名度を誇る伊吹吾郎(第14部〜第28部/1983〜2000年)。柔術の達人としての説得力あふれる体格と低音の美声で、まさに「豪快かつ忠義の士」という格さんのパブリックイメージを完成させました。続く4代目は山田純大(第29部〜第31部/2001〜2003年)が担当。石坂浩二・里見浩太朗という2人の黄門様を支え、若々しく爽やかな風を吹き込みました。
5代目の的場浩司(第32部〜第43部・最終回SP/2003〜2011年)は、持ち前の硬派な佇まいと躍動感あるアクションで、地上波レギュラー放送のフィナーレまで駆け抜けました。さらに2017年に武田鉄矢主演で復活したBS-TBS版では、荒井敦史(2017〜2019年)が6代目として抜擢され、次世代のアクション派として瑞々しい格さんを演じ切っています。
「印籠を出すのはどっち?」助さんと格さんの決定的な役割の違い
視聴者の間でたびたび話題にのぼるのが、「助さんと格さん、印籠を掲げるのは一体どっちなのか」という疑問です。結論から申し上げますと、定番のクライマックスで印籠を掲げるのは格さん(渥美格之進)の役割です。
旅の道中における2人のキャラクター設定には明確な対比が設けられています。助さん(佐々木助三郎)は「剣術の達人」で、少し軟派で町娘に目がなく、華麗な太刀筋で立ち回りの主役を務める動のキャラクター。対する格さんは「柔術・空手の達人」で、堅物で帳簿付けや旅の資金管理を担当し、悪党の懐に飛び込んで峰打ちや素手でねじ伏せる静のキャラクターです。
乱闘が最高潮に達した瞬間、黄門様の「助さん、格さん、もういいでしょう」の合図を受け、助さんが「静まれ、静まれ!」と場を制止。すかさず格さんが胸元から印籠を取り出し、「この紋所が目に入らぬか!」と正面に突きつけるフォーマットが、黄金パターンとして定着しました。
名シーン誕生の知られざる裏話|印籠出しの作法と現場の苦労
今や時代劇の代名詞となった印籠シーンですが、最初期からあの完成された形だったわけではありません。第1部の放送開始当初は、黄門様自らが身分を明かしたり、あるいは助さんが印籠を掲げたりと、演出陣も様々な試行錯誤を繰り返していました。回を重ねるなかで「最も実直で真面目な格さんが重々しく差し出す形が一番説得力を持つ」という結論に至り、徐々に格さんの固定タスクとなった経緯があります。
あのわずか数秒の場面には、歴代俳優たちの並々ならぬこだわりが詰まっています。特に3代目の伊吹吾郎は、印籠を美しくカメラに収めるため、掲げる角度や指の添え方をミリ単位で研究したと証言しています。指で葵の御紋が隠れてしまっては台無しになるため、「親指と人差し指・中指の腹だけで印籠の側面をがっちり挟み、決して手ブレさせない」という職人技のような保持法を編み出しました。
また、立ち回りの直後で息が上がっている状態のなか、静止してピントを合わせる必要があるため、俳優陣は猛烈な運動量の直後に呼吸をピタリと止める過酷な身体コントロールを強いられていたという過酷な現場の裏話も残されています。
最長出演を誇る伊吹吾郎から的場浩司まで!歴代格さんの交代・降板理由
半世紀にわたる長寿番組だからこそ、歴代キャストの交代や降板には常に大きな注目が集まりました。それぞれの交代劇には、俳優自身のキャリアの転機や番組制作サイドの大胆な改革といった、明確な背景が存在します。
初代の横内正は、8年間にわたり格さんを務め上げた後、俳優としてのイメージ定着を懸念し、舞台や新たな映像作品へと表現の幅を広げるステップアップのために円満降板を選びました。2代目の大和田伸也も約4年半務めた後、映画界への本格進出や多方面での役者活動に専念するためバトンを渡しています。
歴代最長となる17年間(全683回)にわたって格さんを演じ続けた3代目の伊吹吾郎の交代は、シリーズ最大の転換点でした。2000年の第28部終了時、長年黄門様を務めた佐野浅夫の勇退と、助さん役のあおい輝彦の卒業に合わせ、番組のフルリニューアルを図る制作方針から「助格コンビの同時勇退」が決断されたのです。
4代目の山田純大は、石坂浩二版の短期終了と里見浩太朗版への移行という激動期を支えた後、若手キャストの更なるシャッフルに伴いバトンタッチ。5代目の的場浩司は、番組自体の地上波レギュラー放送打ち切りが決定した2011年の第43部最終回まで、約8年間にわたり熱狂的な支持を集めながらその大役を全うしました。
あの名優たちは今?歴代格さんを演じたキャスト陣の現在の活動
過酷な時代劇の現場で心身を鍛え上げ、格さんという大役を経験した名優たちは、現在もエンターテインメント界の第一線で目覚ましい活躍を続けています。
初代の横内正は80代を迎えた今も現役の舞台俳優・演出家として精力的に活動。「劇団座・市民」などの主宰や外部公演への出演を重ね、その圧倒的な声量と風格は演劇界で唯一無二の評価を得ています。2代目の大和田伸也は、重厚なドラマからバラエティ番組、さらにはアニメーション映画の声優までマルチな才能を発揮。自身のYouTubeチャンネルやSNSでも親しみやすい人柄を披露し、若い世代からも絶大な人気を誇ります。
最長記録を持つ3代目の伊吹吾郎は、名バイプレイヤーとして時代劇や特撮ドラマ『侍戦隊シンケンジャー』の指南役など幅広いジャンルで存在感を誇示。バラエティ番組で見せるチャーミングな素顔とのギャップでも愛されています。
4代目の山田純大は、TBS系日曜劇場をはじめとする現代ドラマや映画で硬派な実力派俳優として確固たる地位を築く一方、ノンフィクション作家としての顔も持ちます。5代目の的場浩司は、舞台の主演プロデュースや映画出演に加え、持ち前のスイーツ愛を活かしたプロデュース業など多彩に活躍。6代目の荒井敦史も舞台・映像を問わず次世代の実力派として順調にキャリアを積み上げています。
【水戸黄門の歴代格さん】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:歴代で最も長く格さんを演じた俳優は誰ですか?
A1:3代目を務めた伊吹吾郎です。1983年の第14部から2000年の第28部まで、約17年間にわたり全683回出演しました。これは助さん役を含めた歴代のお供キャストのなかでもトップクラスの長期記録です。
Q2:格さんの本名「渥美格之進」に実在のモデルはいますか?
A2:実在のモデルが存在します。水戸藩主・徳川光圀が編纂を命じた『大日本史』の編纂総裁を務めた水戸藩士、安積澹泊(あさか たんぱく/通称・覚兵衛)が格さんのモデルとされています。歴史学者としての生真面目さが格さんのキャラクター造形に反映されています。
Q3:印籠を出す場面で NG が出た場合、どのように撮影し直していたのですか?
A3:印籠の漆塗りは光を強く反射するため、照明の映り込みや紋所の向きに極めて繊細な調整が必要でした。少しでも葵の御紋が傾いたり、手ブレが生じたりした場合は容赦なくリテイクとなり、立ち回りの直後から再度息を整えて撮り直すという職人技の現場でした。
まとめ:時代を超えて愛される格さんの魅力と受け継がれる精神
『水戸黄門』における格さん(渥美格之進)というキャラクターは、単なる旅のお供にとどまらず、日本人が古くから理想とする「実直」「誠実」「力強さ」の象徴であり続けてきました。
初代の横内正が築いた重厚な礎から、伊吹吾郎が確立した印籠提示の圧倒的な様式美、そして的場浩司や荒井敦史へと受け継がれた躍動感あふれる魂。演じる俳優が時代とともに変わろうとも、悪を挫き弱きを助けるその誇り高き姿は、令和の時代を迎えても色あせることはありません。昭和から平成、そして現代へと脈々と紡がれてきた名優たちの熱きバトンタッチの歴史に、改めて敬意を表したいところです。 (出典: 水戸 黄門 格 さん 歴代(Yahoo!ニュース))